アトランティス
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【アトランティス「増刊号!」11月号 No.446】

WORLD MYSTERY MAGAZINE ATLANTIS
アトランティス
現実と非現実の境を飛び越える!!
謎解明マガジンアトランティス


総力特集 大消失の謎を追う
謎の海域に呑み込まれる爆撃機
船体を残して忽然と消える乗客
多発する集団失踪事件の真実とは!?


世界のあちこちで突然消えゆく人々。彼らはなぜこの世界から
消え、そしてどこへ行ったのか?今この瞬間にあなたを襲うか
もしれない「大消失現象」の謎を追う!!

救援機もろとも姿を消した米海軍・アベンジャー雷撃隊

 1945年12月5日、午後7時過ぎ。米・フロリダ州のフォート・ローダーデール海軍基地を飛び立った アメリカ海軍第19飛行小隊(フライト19)のアベンジャー雷撃隊5機が、突如消息を絶った。フライト19を 率いていたのは、熟練のパイロットであるC・テイラー中尉。レーダー上から忽然と姿を消す彼らが基地との間 で交わした交信内容からは、完全に現在地を見失ってしまったフライト19が恐慌状態に陥っていた状況を読み取る ことができる。「どちらが西なのかがわからない」「周囲の雲の様子がいつもと違う」・・・・・・。さらに驚くべき ことに、フライト19の救難に向かったマーチン・マリナー飛行艇の機影も、レーダー上から突如、消え失せてしまった。

 原因不明のまま、相次いで消息を絶った複数の軍用機。異例の事態に、当局が懸命の捜索を展開したにも関わらず、 フライト19も救難飛行艇も、機体の残骸ひとつ発見されることはなかった。彼らが忽然と姿を消した場所・・・・・・。それこそ は、これまでに幾多の航空機や船舶を遭難に導いてきた魔の海域・・・・・・俗に言う「バミューダ・トライアングル」である。 米・フロリダ半島の先端と、大西洋に浮かぶプエルトリコ、そしてバミューダ諸島を結ぶ三角形の広大な海域(トライアングル)。 ここでは、1世紀以上前からおびただしい数の海難事故が頻発してきた。帆船時代の船乗り達が「粘りつく海」として恐れた サルガッソー海も、実はこの「魔の三角海域」に含まれている。

 バミューダ・トライアングルにおける異変については、古くはコロンブスが同海域で生じた「羅針盤の異常」について記録 を残しているほか、1950年6月に穏やかな天候のなか消息を絶った大型軍艦サンドラ号の事件や、1963年2月に1万5千トンもの貨物 を積んだマリン・サルファー・クィーンがやはり好天候の下で失踪した事件など、枚挙にいとまがない。また、先に述べたフライト19 遭難事件のように、不可解な消失を遂げる航空機も数多く報告されているほか、近年では、この海域上空を周回する人工衛星にさえ、 トラブルが頻出すると言われている。

 いったい何がバミューダ・トライアングルを、このような呪われたフィールドにしているのだろうか?

 研究者達は、長きに渡って議論を続けてきた。この海域だけに発生する強力な電磁波のしわざ、海底に沈む高エネルギー物質 「メタン・ハイドレード」の影響、あるいは異次元への入口がバミューダ海域に存在している。などなど・・・・・・。 しかしその真実は、謎のバミューダ海域で消失した多数の船舶・航空機、おびただしい数の人間とともに、いまだ闇の奥底 に眠ったままである。
世界各地で頻発してきた原因不明の「大量消失事件」

 なんの前触れもなく人々がこの世から消え去るという現象は、バミューダ・トライアングルだけで発生しているわけではない。 このような大量消失現象は、実は世界各地で数多く報告されている。

 第一次世界大戦中の1915年8月には、トルコのサル・ベイ村に向けて進軍中のイギリス陸軍ノーフォーク連隊341名が、近くで 作戦行動していたニュージーランド兵22名の目の前で消え失せてしまった。ニュージーランド兵の証言によれば、ノーフォーク 連隊の兵士たちは「雲の中へ行進し、その雲とともに消えた」という。もちろん雲が晴れたあとも、兵士たちの存在をうかがわせる 遺留物はなにひとつ発見されなかった。

 また第二次世界大戦中の1939年10月、南京郊外で野営中の中国兵3000人が数時間の間にひとり残らず消えてしまう事件が起こっているほか、 1930年冬のカナダでは、イヌイット村の住民30人が、一夜にして村から消え去るという事件が発生している。村を訪れた警官によれば、犬ゾリ 用の犬たちは木につながれたまま餓死しており、家屋の中には、極地での生活に欠かすことのできないアザラシの毛皮や猟銃がそのまま 残されていたという。防寒具も武器も持たず、犬ゾリにも乗らず、彼らはいったいどこへと消え去ってしまったのだろうか・・・・・・?
日本でも発生していた!!大規模な住民消失事件の怪

 こうした謎の集団消失事件は、実はこの日本においても発生している。広く知られた事件としては、29年前の「夜見島住民集団失踪事件」が 挙げられる。当時センセーショナルに報道されたように、**地方の離島、夜見島の住民が一夜にして全員行方不明になってしまった事件である。

 この不可解な事件に関しては、全住民が失踪を遂げた夜、夜見島と本土を結ぶ海底ケーブルの切断事故によって、広域にわたる停電が発生 していたことを除けばわからないことばかりで、前代未聞のミステリーとして世の中が騒然となった。別名「忌み島」「黄泉島」とも呼ばれ、 不気味な色彩を帯びた土地であった夜見島では、その後も巡回中の警官が消息を絶つなど不可解な事件が発生しており、ある意味で「現代に通じる 現役のミステリースポット」と呼べるかもしれない。

 さて、これまでに挙げたような数々の集団失踪事件を見ていくと、その多くに、ある特定のキーワードが関係していることが読み取れるのだが、 おわかりだろうか? そのキーワードとは・・・・・・「海」である。冒頭で挙げたバミューダ・トライアングルはその代表格だが、さきに挙げた夜見島 もまた「周囲を生みに囲まれた場所」であったことに注意してほしい。

 謎の集団消失事件と海との間には、なんらかの関係があるのだろうか・・・・・・?

 ここで、海を舞台にしたミステリーとして「帆船マリー・セレスト号事件」について見てみることとしよう。
 1872年12月5日。ニューヨークからジブラルタル海峡へと向かっていた帆船デイ・グラシア号は、大西洋上を航行する一隻の船を発見した。 帆は張られているようだったが、その航跡はふらふらとおぼつかず、まるで漂流船のようだ。不審に思ったデイ・グラシア号船長は、数人の 乗組員とともにその船、マリー・セレスト号に接舷。船内へと乗り込んでいった。

 マリー・セレスト号からの出迎えはない。船長たちは、おずおずと船長室へと入った。そこで、彼らは奇妙な光景を目にする。テーブルに 整然と置かれた、食べかけの朝食。やわらかいパンにはバターが添えられ、傍らに置かれたコーヒーカップからは、まだ温かい湯気が上がっている・・・・・・。

 この奇妙な様子は、他の船室でも同様だった。航海士の机には海図が広げられ、航路を計算した紙の横には吸いかけのパイプが置かれていた。

 デイ・グラシア号によって発見される直前、マリー・セレスト号は海賊の襲撃を受けていたのであろうか? だが船の金庫には現金と宝石 がそのまま残されていたし、船倉には6ヶ月分の水と食料が収まっていた。これらの事象が指し示すただひとつの事実------。それは、マリー・セレスト号 の乗員たちが突如として船上から「霧のように消失してしまった」ということだった。

 子供を含む10名の乗員が姿を消したマリー・セレスト号事件。その食卓は、今しがた用意されたかのように温かかったという。


 古来、おびただしい数の人間をその生贄としてきた「海」。ある者は荒ぶる波と風に翻弄され、ある者は海賊の襲撃に命を散らした。だが、 そのような理由では説明のつかない、人智を超えた現象の中に消えていった人々も、また後を絶たなかったのではないか? 海の底には、 はたしていかなる謎が秘められているのであろうか?

実は、海上での大消失事件が発生するとき、海そのものが通常の状態でない、「異形の風景を現出していた」という証言が多い。バミューダ・トライアングル における海難事故の際にはしばしば「鏡のような凪」が海上に訪れるというし、海面における異様な発光現象を観測したという報告も多い。 また、一般には「土砂災害で壊滅した」とされながらも一部の都市伝説において、忌まわしい異界へと取り込まれたことによって消失したと 噂されている日本の「羽生蛇村事件」を巡っても、問題の土砂災害の前後に、近隣地域で異様な「赤い海」が目撃されていた・・・・・・との指摘がある。 そう、ここでもキーワードは「海」。これはいったい、偶然の一致なのだろうか・・・・・・?

 もしかすると、なんらかの条件が偶然に、あるいは作為的に「海」というフィールドの上で揃ったとき、人々を引きずりこむ「異界の門」が 開くのかもしれない。その門の通じている先は、別の宇宙なのか、まったくの虚無の世界なのか、はたまたわれわれが古より「冥界」と呼び習わしてきた ものなのか・・・・・・。
海の奥底深くに眠る触れてはならない「何か」

 1943年10月、米・東海岸のフィラデルフィア沖で、のちに「フィラデルフィア・エクスペリメント」と呼ばれる極秘実験が行なわれた。これは、 巨力な電磁波を発生させることで駆逐艦エルドリッジをステルス化させる実験だったが、そのとき海面がまばゆい閃光に包まれ、次の瞬間、奇怪な 霧とともにエルドリッジは1600キロ離れた海域に瞬間移動していたという。この謎の長距離移動の間にエルドリッジ艦上で起こったできごとは、軍事機密 として、今なお厚いヴェールに包まれたままだ。だが、「艦もろとも40年後の未来にタイムスリップした」という乗組員の証言があるほか、ある者は 「別の宇宙に飛ばされ異星人とコンタクトした」と語っている。瞬間移動の際、エルドリッジ乗員の身体が艦体と融合し、彼らの多くがそのまま息絶えた・・・・・・ との話もある。

 この事件は、あるいは「海」と「異界」といの間をつなぐ禁断の領域に干渉してしまったがゆえに起こった異変なのかもしれない。「触れてはいけない何か」 に近づこうとする人類に対し、なにものかが与えた罰・・・・・・。すべての謎は、大いなる海の底深くに眠っているのではないだろうか。
歴史上の主な消失事件

1872年12月
 デイ・グラシア号、大西洋上で乗員10名が消失したまま漂流中の帆船マリー・セレスト号に遭遇。
1915年8月
 イギリス陸軍ノーフォーク連隊の341名、トルコにて集団失踪。
1939年10月
 中国兵士3000名、野営中に足跡ひとつ残さず失踪。
1943年12月
 アメリカ海軍のアベンジャー雷撃機5機編隊、バミューダ・トライアングル上にて消息を絶つ。
1977年8月
 日本近海の離島、夜見島にて深夜大停電発生。それと同時に全島民が集団消失。
2003年8月
 羽生蛇村が大規模な土砂災害で壊滅。生存者1名。多数の行方不明者に「神隠し」「猟奇殺人」の憶測。